Voigtlander BESSA R3A , Carl Zeiss Biogon T* 2/35 ZM
妊娠の頃もそれはそれでいろいろ大変だったけれども、今思えばずいぶん自由に写真を撮ることができて、そういう意味では幸せだったなーと思う。
ベビーベッド代わりに用意したゆりかごはすでに荷物置き場。
5分もひとりで眠ってくれるようであれば奇跡のよう。これほどまでの抱っこ好きの甘えん坊、引っ付き虫のように離れないとは思ってもおらず、産まれてからしばらくはMFレンズでも困らないだろうと思っていたのが大間違いだった。常に片手しか使えないような状況下で時間もないってなると、本当に自由に写真を撮ることができない。
その中で、どんだけ撮っていけるかってなるのだけど、自然と手にするのが多いのがニコワンあたり。T3やTVS2も使うのだけど、結局スキャンする時間がなくて写真を見れていない。ま、こちらは将来の楽しみ的、タイムカプセル的に撮りためるしかないと思ってる。
全然話は変わるけれど、Biogon T* 2/35 ZM、フィルムだととっても佳い写りをしてくれる。少しマニアックな話ですが、球面レンズだけで仕立ててあるので、解放での適度な柔かさ、絞った時の締りなど期待に応えてくれる使いやすい感じ。ボケもエッジが立つけど年輪模様もなく、2線ボケになる距離感もPlanarと違う。でも、無いわけじゃないくややざわつく感じが、なめらか過ぎて綺麗すぎるものと違う写真らしさを持っている。
それなのに、デジタルのα7で使うと周辺がぐたぐたすぎて、酷いこと言えばBiogonの名前を汚すんじゃないかってくらい酷くて、安物ズームでももっと写ると言ってやりたい。ま、製造時期の目的が違うものだからとやかく言ってもしょうがないのだけど。Loxia 2/35は周辺画質がぜんぜん違うようなので使いやすいのだろうけど、ZMは通常使いでも周辺画質の流れは目に余るレベル。
でも中央からその周辺はしっかりとした写りで印象的な光のトーンを拾ってくれる。どことなくSigma 30mm F1.4のようなポートレートで印象的な絵を結んでくれるので、個人的にはアリだし重宝するレンズなんだけど、正直、フルサイズのデジタルで使う人には人にはオススメできないレンズになっちゃってます。Mで使うとどうなるのかさっぱりだけど。
あと、地味なとこですがBiogonの中では最も明かるいレンズだったりします。