Roadster NB8C

切り捨てること

Nikon F100 + AF-S Nikkor 50mm F1.8G

不便な車、非経済的と呼ばれる車。
それが自分の乗っているロードスターという車です。

2人しか乗れない、荷物が積めない、雨漏りがする、小さいくせに税金はいっちょまえに普通車と同じ。屋根が開くと言うことを差し引いても一般的にはデメリットが多すぎる。
そんな車に乗っています。

でもね、デメリットと感じるかメリットと感じるかは紙一重だったりするから不思議だ。デメリットだらけのこの車の最大のメリットは、自分に「切り捨てる」ということを強要する事。
具体的に言うと、荷物が積めないというのは、本当に必要なモノだけを積むことを強要する。
2人しか乗れないというのは、独り身の自分にとって、なぜその人なのかという事を考えさせることを強要する。
なんでもこなす昨今の車は本当に便利だと思う。友達もたくさん乗れるし、荷物もたくさん積める。きっと自分がそんな車に乗ってしまったら、便利さに甘えた生活をしてしまうだろう。
フィルムカメラと似ていて、何かをしたいと思った時、考えさせてくれる。36コマという限られた中で、お前が本当に撮りたいものは何なんだと問いかけてくる。

自分は切り捨てることがとても苦手だ。
だから、道具が切り捨てることを強要してくれないと、甘えが出てしまう。
自分にとっての何よりのメリット、それは「自分にとって本当に大切なもの」を考えさえてくれるということ。



Roadster NB

 

NIKON D70s + AiAF Nikkor 20mm F2.8S

 

ロードスターの幌を交換しました。

 

さすがに雨漏りをしていると張替えないわけにはいかないし、最近は突然の豪雨が増えてきているので精神的にもよろしくない。

ロードスター乗りであれば、誰でもビニールテープとかで応急処置をすると思うのですが、さすがにビニール幌の割れがビニールテープの幅を超えてきたのであきらめました。

ここで悩むのは価格と素材と色、リアデフォッガーの有無。
純正とサードパーティー製で数十色の中から選べます。

見た目で言えば無いほうがカッコイイのだけど、山奥の山村なども良く行くので数百メートルをバックで走ることもあり、悪天での後方視界確保は必須。悩んだ末、個人的にリアデフォッガーは必要なので純正の中から選ぶことにしました。
純正では素材としてクロスとビニール、色はブラック、タン、グリーン、ブルー、ダークブルー、ベージュ。
本音はルビー(赤紫)があってほしかったのだけど、純正には用意されていないので泣く泣くあきらめました。
ホワイトボディにルビーって品があって、幌を閉じている姿も美しいんです。しくしく。

そこでブラックかブルー系で悩みましたが最終的にはダークブルーのクロス、リアデフォッガー付きにしました。

 

結論としては、快適そのものでもっと早く交換しておけばよかったと思います。
すべての天気を気持ち良く走れるのが、この車の何よりの魅力なハズなのですし、閉じた姿も様になるようになりました。

 

さて、ここで気になる幌交換のお値段ですが、NBの幌のみの張り替え(骨組みはそのまま)をディーラーでやってもらったところ、142,000円程度になりました。
内訳は
技術料:39,000
幌布(クロス素材):94,500
レインレール:13,500
プラス、ちょっとだけ値引。

幌布をビニール素材にすれば69,000円程度になるので、おそらく120,000円台で交換できると思います。
NB幌はそろそろ交換する個体が増えてくると思いますので、参考になれば。
交換しての不満点は、保証が3カ月ってことだけ。これって消耗品とはいえ、耐久部品として短かすぎると思うんだけど。(部品代は2011年夏ごろのものです)