
Nikon F100 + AF-S Nikkor 50mm F1.8G
不便な車、非経済的と呼ばれる車。
それが自分の乗っているロードスターという車です。
2人しか乗れない、荷物が積めない、雨漏りがする、小さいくせに税金はいっちょまえに普通車と同じ。屋根が開くと言うことを差し引いても一般的にはデメリットが多すぎる。
そんな車に乗っています。
でもね、デメリットと感じるかメリットと感じるかは紙一重だったりするから不思議だ。デメリットだらけのこの車の最大のメリットは、自分に「切り捨てる」ということを強要する事。
具体的に言うと、荷物が積めないというのは、本当に必要なモノだけを積むことを強要する。
2人しか乗れないというのは、独り身の自分にとって、なぜその人なのかという事を考えさせることを強要する。
なんでもこなす昨今の車は本当に便利だと思う。友達もたくさん乗れるし、荷物もたくさん積める。きっと自分がそんな車に乗ってしまったら、便利さに甘えた生活をしてしまうだろう。
フィルムカメラと似ていて、何かをしたいと思った時、考えさせてくれる。36コマという限られた中で、お前が本当に撮りたいものは何なんだと問いかけてくる。
自分は切り捨てることがとても苦手だ。
だから、道具が切り捨てることを強要してくれないと、甘えが出てしまう。
自分にとっての何よりのメリット、それは「自分にとって本当に大切なもの」を考えさえてくれるということ。