BESSA R3A + Nokton 35mm f1.2 Aspherical
ヤギを撮影しようとしていたら、若い女性に声をかけられた。
目のぱっちりとした強い瞳と、すこし焼けた肌が印象的で、
そこにいるだけで人を引き付けるような、不思議な雰囲気をもった女性だった。
最初は高校生かと思ったけど、話を聞いているうちに大学生であり、
さらには居酒屋の経営者という肩書をもった方。
地域活性化シンポジウムの方に連れられて、ブラウンズフィールドに来たと言っていたけど
都市集中型から分散型、地産地消、持続可能な循環型の生活など興味深い話をしてくれた。
ラダックの現状(そもそもラダック自体知っていることがすごい)も知っていて、
その若さから想像できない見識の広さに驚かされた。
今、日本は東日本大震災の傷も癒えないうちに、TPPの選択を迫られている。
農業という分野と工業という分野での対立が目立つが、グローバリゼーションとローカライゼーションとの対立のようにも見える。
明治維新以降、発展する経済の中で貧富の差が拡大し、関東大震災の後、
世界恐慌に巻き込まれた当時の日本のサイクルと似ている。
今の日本も貧富の差が拡大し、ギリシャに端を発するユーロ圏の危機的状況など、すでに世界経済が不況へと進む中での東日本大震災。
この後、再び来るかもしれない世界恐慌に耐えるためには、グローバリゼーションを進めることが吉と出るか凶と出るか。
モノが溢れて困窮する日本、一方モノが無いけれど幸せと感じられる生活を送るラダックの人々。
ブラウンズフィールドでの彼女と出会ったことで、そんな事を考えさせられた。
そして彼女には経営者という顔もあった。
新橋にある学生居酒屋「あるばか」のオーナーの一人として経営に参加している。
ここは学生だけで起業し、経営しているという一風変わった居酒屋で、
この居酒屋自体もとても興味深い。
ブラウンズフィールドも魅力的だったけど、ブラウンズフィールドで出会ったこの女性の存在感は
それにも増して、とても魅力的だった。
学生居酒屋あるばか は、新橋駅烏森口より徒歩約3分程度なので、興味のある方は是非立ち寄ってみてください。
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NOKTON 35mm F1.2 Aspherical については
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