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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical

まとわりつくような空気感さえも写し取ることができる開放絞りに、このレンズの実力を見ることができます。

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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical

大口径ズームレンズが、あらゆるシチュエーションに対して多くの選択肢を撮影者にもたらす機材だとすれば、 この大口径単焦点レンズは限られた画角のなかで、最も多くの選択肢を撮影者にもたらす機材です。

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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical

ろうそくの光だけで撮影できる。それが本当にあてはまるレンズ。

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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical

目的地に着くころにはだいたいが夜。そんな自分にぴったりのレンズです。

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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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EPSON R-D1xG +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical



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BESSA R3A +
Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical

フィルム特有のハレーションが発生しています。この独特の雰囲気を出すことができるのも大口径レンズのなせる技です。


Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical

Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical
焦点距離35mmの中で世界一明るいレンズ。

NOKTON(ノクトン)の由来は夜想曲(ノクターン)というだけあって、フォクトレンダーではF1.5以下の開放F値を持ったレンズに付けられます。 ただ、このレンズのすごいところは、35mm F1.2という驚異的な明るさと、その開放絞りを実用できる描写にしているところです。

絞り開放からF1.2とは思えないほどのシャープさを見せ、本当にF1.2なのかと思ったほどです。
開放で見られる周辺光量落ちも絞れば解消され、F8あたりでは画面全体でシャープになります。描写上、欠点と感じるのはたる型の弱い歪曲収差と、非球面レンズを使った完全補正型のレンズと思われるため後ボケとなった点光源に色ムラが見受けられる程度で、嫌いな人は嫌いかも知れません。あとサイズと重量はレンジファインダー用レンズの域を出ています。 これだけの描写性能を持ったうえで、このサイズと重量で収まったのはレンジファインダー用レンズだからこそで、一眼レフ用となったらさらに巨大になることは避けられません。当然、これだけの大口径ともなれば絞り開放で口径食による周辺部の点光源の変形は見受けられるけど、コマ収差の影響は比較的少なく抑えられている感じです。

なにより、その場にある光だけですべてを写すことができるほど光を吸い込むので、雰囲気を壊さずに写すことができ十分なコントラストと階調で、魅力的な光をフィルムに焼きつけてくれます。 ボケ味は絶賛するほどのボケではないけれど、綺麗なバランスをとっているので、大口径ズームレンズなどと比べれば十分なレベルにあり、個人的にはピント面のシャープさとボケのバランスで立体的に見せる描写はむしろ好むところにあります。
開放から高い解像力を持ち、F2.8からF8あたりまで高い解像力を保ったまま徐々に解像力が上がっていく感じで、絞りは被写界深度と周辺光量落ちをコントロールするためにあると言ってもよいほどです。

ただ、デジタルカメラ全盛の今、NIKON D3が火付け役となった高感度への対応で、大口径レンズの存在が以前ほど重要ではなくなってしまったのは確かです。 とくに、失敗しないで撮影するという点において、フィルムカメラとこのレンズの組み合わせは時代遅れと言わざるをえません。
しかし、良い写真を撮るという点においては、ライカに代表されるようにけして時代遅れの組み合わせではありません。コンパクトほどではありませんが、相手との距離感も一眼レフの比ではありませんし、人ごみの中にも十分溶け込める素質があります。

通勤の日中から仕事帰りの暗い夜道、休日の日が昇る前の薄暗い時間、どんな時でも詰め込んだフィルムでとにかく撮り続けることができるため、私はBESSA R3Aにこのレンズを付けていることが非常に多く、最高の35mmだと思っています。
レンジファインダー用レンズとしては巨大であり、画質と性能へのこだわりはフォクトレンダーというより、むしろツァイスを連想させ、もしコシナがこのレンズを製造した時にツァイスの商標利用が可能な状態であったら、ツァイスブランドで売りに出されていたのかもしれません。 大口径広角レンズは、20枚近いレンズを使う高倍率ズームレンズよりも品質管理と製造が難しいと言われますので、製造を維持管理するだけでも大変なものだと思いますし、いつまで造り続けてくれるのか気にはなっていました。

残念ながらNOKTON 35mm F1.2 Asphericalは2011.01.05に生産終了の旨がコシナのホームページに掲載されていました。
2002年に販売開始されてから生産終了までの間、ずっと世界一の明るさを誇ってきたレンズで個人的にはコシナの展開するフォクトレンダーとツァイス、その両ブランドの中でVoigtlander NOKTON 50mm F1.1 Asphericalが発売された今でも、NOKTON 35mm F1.2がコシナのフラグシップレンズだと感じていただけに残念な思いです。

と思いきや、2011.09にNOKTON 35mm F1.2 Aspherical IIとして再生産される事になりました。嬉しい限りです。
そこで気になるのが、写りの違い。スペック上は最短撮影距離が50cmになったというだけですが、そもそも生産終了となった理由として「非球面レンズが手に入らなくなった」という話を聞いています。この言葉を聞いて不思議に思ったのが「手に入らなくなった」という意味です。
非球面レンズが手に入らなくなったというのは、社外生産品であったということを意味するのか、それとも非球面レンズの硝材が手に入らなくなったという意味なのか。個人レベルではそれ以上確認することはできなかったので、非常に気になるところです。










発売年月

2002年

製造終了

2011年1月5日

フード

専用かぶせ式フード(付属)、スリット式フードLH-3(別売り)

レンズ構成

7群−10枚

非球面レンズ

2枚(3面)

画角

63°


絞り羽根枚数

12枚

最小絞り

22

最短撮影距離

0.7m

最大撮影倍率

-

質量(約)

490g

最大径×長さ(約)


63×77.8mm

キャップ

かぶせ式フードキャップ

ケース

-

前側外部フィルター取り付け枠の回転

回転しない

前面外付けフィルターサイズ

52mm (E46)

付属品

フード、フードキャップ、リアキャップ

絞り環の有無

あり

バヨネットリングの材質

金属

備考


Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical

Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical

Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical





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