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Nikon F3 +
Ai Nikkor 35mm F2S

NIKONの35mm単焦点レンズ。この光学系が45年前に生まれたとは思えない描写。

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Nikon F3 +
Ai Nikkor 35mm F2S

開放付近でも近距離でなければ意外とピントはしっかり来ます。

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Nikon FM3a +
Ai Nikkor 35mm F2S

風景を撮るときには中途半端にも思える35mmですが、誇張のない自然の力強さをありのままに伝えるのに、しっかりとした描写を持つ35mmというのは手放せません。

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Nikon D200 +
Ai Nikkor 35mm F2S

モノクロームでも絞り開放から十分なコントラストが得られます。

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Nikon D200 +
Ai Nikkor 35mm F2S

もともとコントラストはしっかりとしたレンズなので、霧の中でもそこそこのコントラストが得られます。代わりに夏の晴天時ではコントラストが強すぎて困ることも。

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Nikon FM3a +
Ai Nikkor 35mm F2S

絞り開放では周辺減光がみられます。これも絞ると解消されていきます。

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Nikon FM3a +
Ai Nikkor 35mm F2S

逆光と最短撮影距離という非常に厳しい環境でのテスト撮影。開放で軟らかい描写を見せてくれます。(フード未装着)

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Nikon FM3a +
Ai Nikkor 35mm F2S



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Nikon F100 +
Ai Nikkor 35mm F2S

ニコンのマニュアルレンズの中では、小型とは言いきれない大きさとなっていますが、やはりズームレンズよりは小型で明るいレンズなので、非常に扱いやすいレンズとなっています。

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Nikon FM3A +
Ai Nikkor 35mm F2S

日中ではゴーストはこういった条件で出てきます。

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Nikon F3 +
Ai Nikkor 35mm F2S



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Nikon F3 +
Ai Nikkor 35mm F2S

開放描写はこういう甘さが感じられて、なかなか味わい深いものがあります。

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Nikon F3 +
Ai Nikkor 35mm F2S

一転、絞りこむとここまでコントラストの強い描写が得られます。

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Nikon F3 +
Ai Nikkor 35mm F2S



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Nikon F3 +
Ai Nikkor 35mm F2S



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Nikon F3 +
Ai Nikkor 35mm F2S




Ai nikkor 35mm F2S

人間の目の画角に近いのが50mmということに全く共感を持てなかった頃、自然な遠近感を持つ明るいレンズが欲しくて中古で購入しました。 開放F値がF2と明るく、画角的にも扱いやすいです。
このレンズは絞り開放でふわっとした描写をしますが、絞り込むにつれて驚くほどシャープになります。かなりカッチリとした描写をするので風景やスナップ撮影では扱いやすいレンズです。 しかし、これが女性のポートレイトとなるとこのレンズの癖が引っかかってきます。その癖とは、暗部のしまりが非常に強いこと。ポジを見る限りコントラストは非常に強い部類となります。
そのため、女性のポートレイトに向いているかと言われれば私的には向いていないと思います。その暗部の締まりの強さとシャープさはスナップや、夕景に力を発揮するようです。
コントラストの甘い夕景は印象に残りづらいですが、このレンズなら暗部がしっかりとしたシルエットとなり中間域の階調が美しく出るこのレンズからは印象の強い写真が撮れる事もあります。 また、前玉は52mmのフィルター枠ぎりぎりまで広がっており、刻印をするスペースも無いほどです。コンパクトで前玉の大きい広角レンズは夜景や星空を撮る時にも力を発揮してくれます。 このレンズの癖は少々厄介ですが、開放でF2と明るいこと、30cmまで寄れること、自然な画角等、全体的な性能で非常に扱いやすいレンズです。
また、人を撮るときは50mmの画角が自然の画角に感じられる事もあります。人と話すときはそれなりに注視するからでしょうか。逆に、道を何気なく歩いていたりする時は35mmの画角が自然に感じられます。

オートニッコールとして最初期の発売が1965年12月。Ai-Sの時代を経て、生産終了になる2005年12月まで、実に40年という長い間、光学系の基本設計は全く変わらなかったレンズです。 F2と明るく価格も比較的手頃な事から、おそらく世界中の写真家の手に渡ったのではないかと推測さえできます。
今でもこのレンズで作品を撮り続けている方もいますし、それこそズミクロン35mmとかと肩を並べられるほどの歴史を刻んできたレンズであると思います。 もっともズミクロンの方が古くから造られていますが、単体の光学系で40年はなく、4世代にわたり光学系の見直しを続けています。 話がそれましたが、この光学系には良い部分も悪い部分もあります。

冷静に見れば、最新のズームレンズで絞って撮影すれば、見分けがつかないくらい高コントラスの画質を得ることもできますし、変わりになるレンズはそれこそ腐るほどあります。 唯一、絞り開放時の甘さから高コントラストでシャープな像へ移行する合間にこのレンズの特徴が見え隠れする程度です。
ただ、それが好きな人、もしくはそのスタンダードといえる描写に慣れてしまった人には、手放しがたいレンズと言えます。 まるで履き慣れたスニーカーにある心地よさや安心感と同様、変わることなく作り続けられてきたからこそ生まれてくる描写と品質に対する安心感です。 そして、長い間、多くの写真家がこのレンズで撮影された写真を公表し、それを見ることによって得られる自分自身の慣れもあります。

中古市場でも探せば簡単に見つけることができますし、ズミクロンの10分の1程度で手に入れられることから、 ついつい軽く見てしまいがちなレンズですが、そういった長い年月に培ちかわれた、独自の世界を持った35mmです。
個人的にはT3やNOKTON 35/1.2などが気に入って良く使っていますが、それでもなお手放す気にはなれないことに、このレンズの本質を見出す思いです。

40年間も光学系を変更しないで生産し続けたということは本当に驚異的で、一眼レフにおける35mmのスタンダードレンズといっても良いほどです。






発売年月

81/09

販売終了年月

2005/12

フード

HN-3(別売)

レンズ構成

6 群-8 枚

ED レンズ

0 枚

非球面レンズ

0 枚

画角

62°

絞り羽根枚数

7 枚

最小絞り

22

最短撮影距離

0.3m

最大撮影倍率

1/5.7

フォーカス制限切替スイッチ

なし

質量(約)

280g

最大径×長さ(約)
(先端よりバヨネット基準面まで)


63×51.5 mm

キャップ

スプリング式

ケース

CL-31S (別売)

三脚座

なし

前側外部フィルター取り付け枠の回転

回転しない

前面外付けフィルターサイズ

52mm(P=0.75)

差込式フィルターサイズ

−−−

内蔵または後端部フィルター

−−−

円偏光フィルター適否

使用可能

円偏光フィルターII適否

使用可能(専用フードHN-3付では∞時に僅かにケラレが発生)

TC-201S

使用可能

TC-301S

使用不可

TC-14AS

使用可能

TC-14BS

使用不可

TC-20E/20E II

使用不可

TC-14E/14E II

使用不可

AF-3

使用可能(0)

AF-4

使用可能(1)
( )内の数字は装着可能なフード (AF-3:HN-36/AF-4:HN-37) の枚数を表す


赤外指標

あり

付属品

52mm スプリング式前キャップ・裏ぶた LF-1

絞り環の有無

あり

距離目盛の有無

あり

バヨネットリングの材質

金属

備考


NIKON Ai nikor 35mm F2S

NIKON Ai nikor 35mm F2S







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